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株式市場の語りびと
株式市場で起きていることは、すべて原因があって結果がある。その原因を科学的に分析することを目的とする。
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15.4.22号 やはり気になる4/30日銀展望レポート
最近の日本の市場を支えているのが海外投資家の買いであることは、東証発表の投資主体別動向の海外投資家と国内投資家のグラフ①を見れば一目瞭然です。

内外投資家

海外投資家は2/9から直近の4/10までの9週間のうち3/23-27の1週を除いて8週で日本株を合計約2兆円も買い越しています。

逆に国内投資家は9週のうち1週を除き8週で合計約3.25兆円売り越しています。

同期間、日本の年金さえ1000億円以上売り越しています。

海外投資家は4月に入っても3/30-4/3の第1週に約4450億円、4/6-10の第2週に約5910億円(国内投資家はそれぞれ-5574億円、-6035億円と売り越し)と2週間で約1兆360億円も買い越しています。

一方、裁定取引に係わる現物買い残高はここ1年間の高水準のラインの約3.5兆円に積み上がっています。

明らかに日本の市場は海外投資家によって支えられている上昇相場であることが分ります。

なんといっても、海外投資家の日本株の買っぷりが良すぎて、単なる「出遅れ海外投資家が買っている」だけではないような様相なのです。

新聞報道などでは世界同時株高、原油安、中国の金融緩和などを理由にしていますが、国内投資家と全く違う海外投資家の日本株買いのスタンスの背景には何があるのでしょうか。

そこには、4/30日銀展望レポートでの日本では全く話題にも上らない「量的金融緩和政策第3弾(QQE3)」への見解の違いがあると思われます。

海外投資家の間、特にヘッジファンドの間では「日銀の追加緩和が近い」という噂が飛び交い、「日経平均2万1000円、円ドル為替1ドル140円目標」というロンドン発強気レポートが出回っているのです。

日本では「俄かに全く信じられない」情報ですが、3月27日付けのフィナンシャル・タイムズ(FT)は、当日発表の2月分の日本のコアCPIが前年比ゼロになったことを受けて「日本、デフレの瀬戸際に」と報道し、今後の日銀のQQE3に注目する構えを示しています。

このように海外投資家の間では日本に対しQQE3モードに包まれているといっても過言ではないのです。

日本国内には「QQE3近し」というムードは全くありません

このように海外投資家と日本の投資家との間、または海外報道と日本の報道との間に大きなギャップが存在するのです。

つまり、海外投資家は日銀がQQE3を発動する必然性がある考え、日本の投資家はコア消費者物価(CPI)上昇率が0%であっても原油安によるものでQQE3の必然性はないと考えているのです。


「日銀の追加緩和が近い」という海外レポートの趣旨は以下の通りと思われます。

① 2月のコアCPIが既に前年比0%となり、5/1発表の3月分の統計が同マイナスになる確率が高い
② 中央銀行の金融政策の運営基準の1つである「テイラー・ルール」が示す短期政策金利(コールレート)の適正水準が14年10‐12月期時点でマイナス0.5%を記録している
③ 足元で生産は自動車を中心に停滞し、大企業・製造業の業況判断DIは横ばいとなり、先行きDIは低下した

このような「インフレ目標2%から下振れ幅が2%以上になり、デフレに逆戻りする」という事態が到来し、日銀の行ってきた異次元緩和政策自体への信認が毀損されるかもしれないときに日銀は何もしないのか?→行動するはずだ→QQE3をするはずだ。

という思考回路と思われます。

ロンより証拠、このように考えると、連日、海外投資家によって銀行株が大商いを伴って新高値を更新して買われていることのわけが氷解します。

海外投資家がQQE3を期待して、2年程度2%インフレの政策目標遂行で最も恩恵を受ける出遅れ業種として銀行セクターを取り上げ、盛んに買っていることをうかがい知ることが出来ます。

4/19黒田日銀総裁は米ミネアポリス連銀で講演しています。

内容趣旨は「2%物価目標は2015年度もしくは2016年度序盤には達成可能。現段階では追加緩和が必要だとは考えていないが、物価の基調が想定通り出なければ追加緩和を躊躇わない」という日本の新聞論調のとは違う微妙なニュアンスの言い回しになっています。

本日の新聞にもQQE3期待で海外投資家が日本株を買っているという報道は見られません。

海外からは必然性ありと考えられている日銀のQQE3が4/30になかった場合を想定すると、日本株の残高をたっぷり積み上げている海外投資家からECBとの意気込みの違いを突かれ、「失望売りを誘う」可能性が高まります。

国内世論に押されてQQE3を見送った場合、黒田日銀総裁誕生以来初めて、市場から催促されて動く、いわゆる「ビハインド・ザ・カーブ」(後手に回ること)の状況に日銀が追い込まれるリスクが生じます。

しかしその場合、相場は下がるでしょうが心配は要りません。

なぜなら株式を買うためにMRF(マネーファンド)にたっぷりと積み上げている日本の投資家が日本株の押し目買いをするチャンスと考えて控えているからです。

もし、QQE3が4/30にあった場合は、国内投資家は「デフレ脱却・インフレ経済への断固たる日銀の意志」を感じとり、ポジティブサプライズとして順張りで日本株を買うでしょう。

いずれにしても、日本の報道では「QQE3なし」として無視されている4/30の日銀展望レポートは、やはり気になる重要なイベントと考えざるを得ません。

市場の声に耳を傾けると、長期的には問題ありませんが、短期的には非常に難しい局面です。

投資家の皆さんのポートフォリオを鑑みて、どちらでも対応できる体制を整えておくことが肝要です。


(注意:本稿は投資家のために投資判断を行うものではなく、一切の責任を負いません)
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