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株式市場の語りびと
株式市場で起きていることは、すべて原因があって結果がある。その原因を科学的に分析することを目的とする。
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15.6.24号 失われた20年のトラウマという不安の代償
何時からか、海運会社から来た証券会社の社長が日経新聞とコラボして「株式投資の真髄は短期売買」と折に触れて喧伝して、日本ではすっかりその投資の考え方が定着しました。

その証券会社は時代の波に乗り、多くの証券会社が廃業する中、短期売買を繰り返すと手数料収入が増加するシステムの低料金のインターネット取引専業の証券会社として大きくなり、いまや日経平均225種の採用銘柄にまで入っています。

確かに、失われた20年のデフレ経済下の日本の市場だけは、長期投資をすればするほど株は損をし、債券(預金)は報われ続けるという定石通りの市場でした。

その証券会社の社長は、その世界に類を見ない日本特有のトレンドを「株式投資の真髄は短期売買」という言葉で代弁し、自らそれを実践した経営をしたことにおいて、たいした慧眼を持っていたことになります。

今でも、個人投資家は市場の売買は失われた20年のデフレ経済下の短期売買が主流です。

しかし、2012年末以降の3年あまりでは、逆張り投資家の個人投資家は売った分の金額は買戻しが効かずにその殆どが売りっぱなしになり、累計約17兆円の大幅売り越しになっています。

この「失われた20年のデフレ経済下のトラウマ」による日本の投資家の何とも言い難い「不安」が日本の市場の強さだと思っています。

「この不安の代償こそが儲け」なのです。

何とも言い難い「不安」による日本の投資家の大幅な売り越しの約17兆円は、10兆円以上が何時でも動かすことの出来るマネーファンド(MMF)に積み立てられています。

日本株の調整相場場面では、この何時でも押し目買い出動する大量のお金が常に控えていることになり、どんな相場状況でもとりあえず、市場を支えてくれる大きな緩衝材になってくれます。

空売り比率のグラフ①を見ると、空売り比率が高水準になると株式市場は調整を強いられています。

この空売り比率の大半は海外投資家の投機筋が大半を占めていると思われます。

空売り比率

今年1/6に37.8%、1/14に37.2%など年初10日間のうちの7日が35%以上の空売り比率の高水準の日が続いたとき、日経平均は昨年12/8の日経平均の高値17935円から1/14に16795円と、高値から7%弱の調整の引き金になりました。

「失われた20年のデフレ経済下のトラウマという不安」により大量の現金を保有する逆張り投資家の個人投資家は、年初の調整期間約10日間で7800億円(現物4734億円、信用3067億円)も買い越し、逆張り投資家の面目躍如といったところでした。

グラフ①のように6月に入って6/9から6/22の10日間のうち空売り比率34%以上の日は、6/18のピーク38.3%を挟んで7日もありました。

そのわりに、6/1の日経平均の高値20569円から6/18の20000円割れの3%ほどの調整にしかなりませんでした。

予想外に早くも、6/23にはギリシャ債務問題の好転から一気にに日経平均は新高値に躍り出ています。

その布石は、東証データによれば6月入ってから3週間で、個人投資家中心の信用取引は信用取引空売りの買戻しも含めて累計4279億円も買い越しているところにあります。

多分、その殆どは個人投資家によるものでしょう。

東証の投資主体別動向では個人投資家の現物取引は6月第2週に533億円の買い越しといったところですが、多分、明日夕方発表される6月第3週の現物の買い越し額は1000億円を超えているのでしょう。

たっぷり現金を抱えている個人投資家にしたらほんの少し打診買いした程度ですが、市場には大きな買い支えのインパクトになっています。

日経平均が新高値を付けた6/23の大引けまで断続的に続いた買いは、6/9から10日間で貸し株市場から株を借りてきて空売りした海外投機筋が慌てて買い戻した結果でしょう。

円ドル為替の市場を見れば、円先物売りの買戻しも絡めての動きであることが分ります。

短期売買の逆張り投資の個人投資家にしたら真骨頂を発揮して、「してやったり」といったところでしょう。

日本株の調整は12連騰という荒業をやったあとの誰でも考える調整の範囲であったと思います。

長期上昇波動に見方は変わりありません。

企業収益を軸に考えて極論すれば、NYダウがどうなろうが、DAXや上海市場がどうなろうが、需給関係を考えて、日経平均は上がるのが道理なのです。

先週、心強く思ったのは、ブラックロックの日本株発行済み株式数の5%超取得銘柄は、ファナック、日本取引所グループ、Jパワー、VXホールディングス、 東京エレクトロン、NEC、日本エアーテックと多肢にわたっていることです。

彼等は長期投資のプロです。

良く調べてのことでしょう。

ということはもちろん日本株は長期投資で充分有望、という考えに基づいたプロの投資のはずです。

「失われた20年の日本株へのトラウマ」という何ともいえない「またデフレに戻るという不安」を払拭し、短期売買で「安心」を求めた個人投資家は、一部の天才トレーダーを除いて、小出しの投資しか出来ず、大相場の割に大利を得ることが出来ないでしょう。

「不安の代償は儲け、安心の代償は損」という相場の格言を考えると、個人投資家に「失われた20年の日本株へのトラウマ」という何ともいえない「不安」があるうちは「日本株は儲かる」と確信しています。

お金も倍になるまで勇気を持ち我慢し汗をかいたお金は身に付き、短期に容易に浮利で得たお金は身につかないものです。

毎日一生懸命働いている貯金の少ない若い方、サラリーマンの方が、自分の力で将来の自分の年金を作るチャンスが到来しています。

長期投資が大きく報われるときと考えます。


(注意:本稿は投資家のために投資判断を行うものではなく、一切の責任を負いません)
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