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株式市場の語りびと
株式市場で起きていることは、すべて原因があって結果がある。その原因を科学的に分析することを目的とする。
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15.9.9号 中国バブル叩きは終了。次はゆうちょ上場に向けての国策相場
9日前場だけで日経平均は988円上昇しています。

あまりの大幅上昇で午前中に書いていた今日のブログが陳腐化してしまい没にしました。

間違った中国バブル崩壊説の市場叩きは日本市場を最後に終了したと思われます。

やはり日本株は8/25が実質的な底値であったと考えています。

昨日の日本株の下げは異常でしたが、8/25のTPOIXザラ場安値1410ポイントを一度も割れませんでした。

日経平均という特殊な指数が先物がらみの仕組みで売り叩かれたのでしょう。

人民元切り利下げに端を発した中国バブル崩壊説の凄まじい報道は行き着くところまでいいって終了ということでしょう。

最後の最後には従来のヘッジファンド等の海外投機家ではなく、新手の海外投資家が日本株を売り切りした結果である6日連続40%台の空売り比率の買戻しが本日入って、異常な戻し幅になっているのでしょう。

エスカレートした中国バブル崩壊の報道も、その検証がなされることなく、市場のボラティリティが沈静化するとともに忘れ去られていくのでしょう。

人民元切り下げは中国の構造改革の一環であって、中国当局がコントロールできない金融危機ではありません。

しかし、間違った中国バブル崩壊叩きは中国嫌いの欧米諸国(日本も含む)のマーケットの支持を得て、「中国発アジア通貨危機説」の真偽はどうでもよく、ボラティリティの高い市場形成の道具にされたのでしょう。

一説には「米中経済戦争」という側面が中国側から聞こえてきます。

5年続きの毎年恒例の間違った中国バブル崩壊騒動である人民元切り下げによる「中国発アジア通貨危機」→「世界同時不況」の大合唱は、中国当局のコントロール下の構造改革の一環でしかないことが、まもなく明らかになるでしょう。

中国発アジア通貨危機説は以下のシナリオに基づいています。

①人民元切り下げ(8/11)は中国経済崩壊→外貨準備の減少→資本流出の証し
②米国金利引き上げは中国を始とした脆弱な財政の新興国の通貨切り下げ競争を加速し世界不況をもたらす

経済誌記事、エコノミストのレポートの最近の見出しは以下の通りセンセーショナルなものになっています。

■中国に疑心暗鬼の市場 経常黒字で外貨準備減の「怪」(日本経済新聞ネット、9月1日)
■中国3.6兆ドルの外準マネーは張り子の虎か((日本経済新聞ネット、9月2日)
■外貨逼迫する中国、脆弱な対外金融力、再元安不可避に(武者氏ストラテジーブレティン 第146号、9月2日)

一致した結論は「人民元切り下げはさらに拡大し、中国崩壊の始まりだ」というものです。

グラフ①は中国の外貨準備高と人民元(年末値)の推移です。
中国の外貨準備高が如何に高い水準であるかを比較するのために、世界2位の日本の外貨準備高をグラフに加えました。

中国外貨準備

グラフを見ると、中国の外貨準備高は確かに2014年6月のピークから今年8月までに約4400億ドル(×120円≒53兆円)減少しています。

この中国外貨準備高の減少と人民元切り下げをもって、マーケットは「中国は、自国の通貨を安くして輸出を促すことで経済を下支えしようとしている。それだけ中国の景気の減速は深刻だ」という結論の根拠にしています。

しかし、中国当局にとって心外な話です。

人民元切り下げは2013年11月の第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)の構造改革の一環のはずだからです。

国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)通貨バスケットへの人民元の採用を目指す中国が、市場実勢に合わせた為替変動を許容していく為替市場改革の延長線上にある話なのです。

「高すぎる人民元の調整+市場実勢に合わせた人民元の基準値算出方法の変更」の人民元切り下げは外貨準備高の減少とは関係ない話なのです。

したがって今後、数十パーセントに及ぶ元切り下げに繋がる話ではありません。

まして、2010年G20のソウル宣言「GDPに対する経常黒字が4%以上の国は、為替レートを人為的に切り下げてはならない」というルールに違反したという話しでもはありません。

2014年に1.9%の経常赤字の中でも人民元高を続けてきた中国が、基準値算出方法の世界標準への変更と合わせて人民元を微調整(少しの切り下げ)しただけの話です。

グラフ①を見れば分るように、近隣窮乏政策といわれた1994年の大幅な人民元切り下げと今回とは意味合いが全く違います。

いくら中国当局が否定しても、「中国景気失速→人民元切り下げ→新興国通貨競争」のシナリオで動き始めた世界の市場をいまさら止めようがなくなったというのが実情でしょう。

外貨準備高減少には二つの原因があり、その内容は以下6項目の「国策と相場」に行き着きます。

1、個人・企業の外貨保有の増加、5年で3倍、(外貨預金残高;2千億ドル→7千億ドル)
2、国有開発銀やアジアインフラ銀などへの資本注入(約1700億ドル)
3、ドル高(=元高)によりドル換算で非ドル資産(外貨準備高の約3割)の目減り
4、米短期金利上昇による保有米債券価格の下落
5、中国からの対外投資の急増(対外投資>対中投資=資金流出)
6、米ドル上昇による「ドルの本国回帰」(キャリー巻き戻し・資本流出;上期800~1000億ドル程度)

構造改革の一環としての民間に外貨を保有させる国策により、民間の外貨預金は5年で2千億ドルから7千億ドル(×120円≒84兆円、日本は個人・法人で約56兆円)に増加したことやAIIBの出資金、ユーロや円の対ドル大幅安など為替相場による非ドル保有外貨資産(約1.2兆ドル)が大幅に目減り(2~3割)したりや米金利上昇による債券価格の下落など、「国策や相場」による外貨減少が大きな理由です
 
市場で問題視する「資本の流出」は6項目目の「ドルの本国回帰」による800億ドルから1000億ドルの流出でしょう。

しかしその水準は外貨準備3.6兆ドルと民間保有の外貨預金0.7兆ドルの合計4.3兆ドルの僅か2%程度にしか過ぎず、微々たるものです。

しかも中国輸入の減少(=中国景気不況の証しという)は原油輸入金額と総輸入金額を比較すると誇張であり、原油などの商品価格の下落による減少要因が大きいのです。

したがって、中国の毎月の貿易黒字は資源輸入国の交易条件の改善により、500~600億ドル(日本の輸出額に相当)となり、十分外貨の流出をカバーできる計算になります。

2013年からの金利急騰はシャドーバンキング抑制に向けた当局の引締め(見せしめ)であり、それを機にシャドーバンキングは縮小に向い欧米の予想(中国バブル崩壊の大合唱)は的はずれだったのと同様に、今年の株暴落も当局の引締め(見せしめ)であり(故に周人民銀行総裁は「中国株バブル」と発言した)、今年も中国発通貨危機の中国バブル崩壊説は杞憂に終わり、間違った中国バブル崩壊説による市場叩きは終了となります。

下の表を見ると、グラフ①の1994年の人民元切り下げに端を発した1997年の東アジア金融危機のときと比較して、アセアン各国の危機に備える資産である外貨準備高が大幅に積みあがっています。

表を見ると当時、破産寸前でIMFの融資を受けた韓国は外貨準備高ベストテン入りを果たしています。

外貨一覧
マスコミや評論家はいつも彼等にとって「とても都合がよい中国の不透明性」を理由にネガティブなデータだけを引っ張り出して中国リスクを誇張し、世界の不安を煽る(世界のブラックスワンの一つ)傾向が毎年恒例の年中行事になっています。

「中国の不透明性」は市場の仕掛け人にとってどのようにも使える都合の良いツールであり、また中国自身の問題でもあり、人民元の国際化を考えるのであれば不透明性改善は避けて通れない問題です。

「米国の対中国輸出は全体の7.5%しかないから、中国景気減速の米国経済への悪影響は軽微」という理由を持ち出してNYダウ390ドル高を演出した米国市場を考えると、海外ヘッジファンド等の投機筋の仕掛け人は中国バブル崩壊懸念の市場錯乱の矛を収めて、次ぎの儲けのシナリオ作りに関心を移し始めているのでしょう。
 
日本市場がゆうちょ銀行新規上場に向かって上昇トレンドを描く日本市場が安倍内閣の国策です。

11月のゆうちょ上場後の初値で買って儲けが出る相場こそが重要な景気対策の一環だからです。

当面の戻りの目途は15.9.7号の「株価は不安の壁を上るもの-今週月曜日の寄付きが買いと考える」をご参照ください。


(注意:本稿は投資家のために投資判断を行うものではなく、一切の責任を負いません)
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