FC2ブログ
株式市場の語りびと
株式市場で起きていることは、すべて原因があって結果がある。その原因を科学的に分析することを目的とする。
10 | 2018/11 | 12
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

16.1.10号 催促相場

昨年12月、米FRBの量的金融緩和策(QE)は終わり、米国は金融引締めに入り、日欧中央銀行は本来の金融緩和のアンカー役としての市場との対話に失敗して市場の信頼を失い(特に日銀黒田総裁の奇を衒う金融政策に海外から嫌悪感を誘う)、すっかり日米欧三極は金融引締めモードに入ってしまいました。

日米欧三極の金融引締めモードは「株売り」で対応するのが定石です。

<中国当局の稚拙な「人民元安政策」が裏目>

ドルペッグ制で高くなった人民元を、昨年末以来、何故か中国当局はリスクを覚悟した上で人民元安政策に「奇襲作戦」で一気に勝負を賭けてきた節があります。

米中金利差縮小という金利水準や人民元実質実効レートのボックス圏の下限にあることを利用して、多国通貨に対する人民元安の正当性のもと国際批判をかわすことができると踏んだ様子が見られます。

ゾンビ企業などの整理、構造改革のための止む得ない景気減速を和らげる緩衝剤として、輸出回復やデフレ阻止を狙って人民元安を誘導しているという噂が市場に出回っているのです。

中国人民元がIMFのSDR通貨になり、不透明を売り物にしてきた中国が人民元に関しては不相応に市場に身を委ね優等生になろうとしたところに問題があるように思われます。

株式市場など他の商品は突然に売買停止などの措置を講じたりする一方で、中国人民元だけが何時までもフリーマーケットではいられるはずはないという恐怖心理が働くために、人民元を売り急く需要が止まらないのだろうと考えられます。

「原油安を中国景気減速の証し」とするとともに、そこを投機筋が突いて来たと考えます。

市場に慣れていない稚拙な中国当局の思惑を離れて、人民元安が止まらなくなったというのが現実ではないでしょうか。

<今週から市場の関心は米政策金利へ>

米FFレート先物市場のグラフ①で描かれている2016年末の「年2回利上げ、FF金利0.875%」の予想とグラフ②のFRBのメンバーによるドッドチャート(政策金利予想)に描かれている2016年末の中央値「年4回利上げ、FF金利1.375%」の予想、これが「緩やかな金融引締め」に対する市場(グラフ①)とFRB(グラフ②)との見方の現実の違いです。

金利

     グラフ② FOMC参加者メンバーによるFF金利予想ドットチャート
予想
         出典:Board of Governors of the Federal Reserve System

多くの評論家やエコノミストの論調を見ると、グラフ①の市場の予想に基づいて今年の景気予想を展開しています。

したがって、グラフ①が今までの市場の世論なのです。

このことは、FRBの予想する今年4回の金融引締めは出来ない、またはすべきではないという楽観的な見方で市場が動いていることになります。

1/8の雇用統計の製造業雇用者数が予想よりも大幅に増加したにより、米FRBの2016年末政策金利予想が現実味を佩びてきたと誰もが感じたことでしょう。

1/8の米国市場の動きは、グラフ①の市場予想の修正(FRB予想グラフ②に近づく)が起きている結果の株安なのでしょう。

円ドル為替市場では安全資産「円買い」とともに、FRBの今年の4回1.375%の利上げは価格に織り込み済みとして円高・ドル安に振れたのでしょう。

債券市場は4回の利上げが米景気堅調に水をさす懸念を感じ、国債などの安全資産の買いに走った結果、金利低下となって表われたのでしょう。

今週からの市場の関心は中国人民元安、原油安から米国金融引締め予想に移り、波乱相場の要因に加わる可能性を否定できません。

中国人民元安、原油安をきっかけとした世界の株式市場急落の根底には市場とFRBの見解の相違にあるということが日を追うごとに鮮明になっていき、次に来る懸念は資源国・新興国通貨切り下げ競争という世界の流動性縮小問題(1937年問題)に行き着くことが考えられます。

当ブログで再三申し上げてきた「12/16の金利引き上げが正しいのか正しくないのか誰にも分からない」という漠然とした不透明感が、次第に「金融引締めは失敗」という見方が日増しに強くなる可能性を想定しておく必要があります。

「1929年大恐慌後8年目の1937年問題と同じことが2008年リーマンショック後の8年目の2016年に起きる」という警告を市場が発し始めていると単純化して見ると、年初来1週間の歴史的急落に合点がいきます。

<今週初めの日本市場はセーリングクライマックスか?>

シカゴCMEの日経平均先物価格は17280円で終わり、1/8の東京市場現物の終り値より420円ほど安くなっています。

1/11月曜日の日本市場はお休みです。

米VIX指数は危険水域の20ポイントを超えて27ポイントに急騰しています。

1/11の米国市場は1/8の市場を引きずるでしょう。

1/12の日本市場はシカゴCME日経平均先物価格にさや寄せしてセーリングクライマックスになる可能性が高くなります。

市場とFRBのギャップによる催促相場の反転は、米国当局の高官のリップサービスの発言から始まると考えています。

昨年12/18にミスを犯した日本の黒田日銀総裁のリップサービスは市場では信用されないと考えるからです。

黒田日銀総裁の市場からの信頼回復はリップサービスではなく、通貨マフィアとしての役割の早急の思い切ったQQE3(質的量的金融緩和策第3弾)の実施しかないでしょう。

もし日経平均が17000円近辺まで下げれば、一旦、1000円幅くらいの目先の反転、18000円台はわけないでしょう。

外資系の先物の売りポジションが10万枚以上とたっぷり積み上がっていると思われるからです。

こんなことを繰り返していると、景気へのマインドに悪影響を与え、堅調な企業業績予想のはずが一転して減益という現象に見舞われる可能性も出てきます。

経験則上、「市場の警告」を甘く見てはいけないと考えます。

金融引締めモードの政策が具体的に緩和モードに転換されない限り、市場は当分、戻り売りパターンの催促相場と考えています(今まで当ブログは押し目買いパターンを推奨)


(注意:本稿は投資家のために投資判断を行うものではなく、一切の責任を負いません)
にほんブログ村 株ブログへ
スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://stockview.blog94.fc2.com/tb.php/640-8d3ea97f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

勝利の女神がやってくる

Author:勝利の女神がやってくる
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。